今日は渋谷に本を探しに行ってきました。
DES(デットエクイティスワップ)関連の書籍を探したのですが、結局見つからず、全く関係のない本を買ってしまいました。。。
事業計画書と資金繰り表・キャッシュフロー計算書に関する本を2冊買いました。
最近は融資についての相談が多く、金融機関対策としても、上記の内容は重要な項目となりますので、しっかり読み込んでクライアントの利益に繋げたいと思います。
では本題です。
今日は青色申告をした場合に認められる特別償却についてです。
特別償却とは、通常の減価償却よりも多くの償却費の計上を可能とする制度のことです。
ちなみに減価償却とは、購入した資産(車両や機械、内装など)を、法律で定める一定期間に渡って費用化する計算方法のことです。
資産は金額が大きく、一般的に長期間使えるため、購入時に一括で費用とはせず、何年かに分けて費用として処理します。
税法には多くの特別償却が定められていますが、あまりにも多いので今回は個別でのご紹介できませんが、取得初年度に多くの減価償却費の計上が認めれているものが多いため、取得初年度により多くの費用を計上し、利益を圧縮することが可能となります。
後日折を見て、個別に特別償却の内容について、御説明する予定です。
特別償却とは少し違いますが、似た規定で恐らく最も青色申告をした場合に恩恵を受けるのが、【中小企業者の少額減価償却資産の取得価額の損金算入の特例】と呼ばれるものです。
白色申告の場合、一括で費用計上が認められる資産は、一個の取得価額が10万円未満の資産に限られます。
10万円以上の資産は、一定の計算式により何年かに渡って費用計上していくことになります。
しかし、青色申告の場合は、中小企業者等(一般的な会社はほぼ該当します。)であることを条件に、30万円未満の資産は一括での費用計上が認められます。
年間300万円までという制約はありますが、これはかなり大きいです。
具体的に見てみましょう。
【前提】
3月末決算の会社で、4月から3月までの会社利益が100万円。
今日が3月末日である。
丁度パソコンを入れ替える予定だった為、3月末に20万円のパソコンを5台
購入した。
【青色申告の場合】
20万円×5台=100万円(購入費の全額を費用計上可能)
100万円(会社利益)-100万円(購入費の全額)=0円
よって、今期の納税はなし。
【白色申告の場合】
20万円×0.625×(1/12)=10,416円(一定の計算式に当てはめます)
10,416×5台=52,080円(当期の費用計上可能額)
【100万円(会社利益)-52,080円(減価償却費)】×42%(法人税率)
=398,126円
よって、約40万円の納税が必要。
同じ内容の設備投資だとしても、上記の様に青色申告の場合は全額が費用として認められるため、納税ベースではかなりの違いが生じます。
このメリットを享受するためにも、青色申告をすることを是非ご検討下さい。
あしたは、青色申告の【法人税額の特別控除】についてご説明します。
それではまた明日(^O^)/