最近は秋の夜長に読書を楽しんでいます。
もともと推理小説が好きなので「東野圭吾さん」や「湊かなえさん」「海堂尊さん」などをよく読みますが、最近は「東野圭吾さん」の初期の作品を読み漁っています。
20年以上前の作品ばかりで、文中の言い回しに昭和の風を感じるあたりがノルタルジックでよいですね。
しかし作家として30年近くも一線で活躍し、未だに創作意欲が衰えない東野さんには独立して8年目を迎える私としては大いに刺激される部分があります。
尤も東野さんは、幼少時代にほとんど本を読まなかったそうす。
にも関わらず「書いてみたら書けた」やら、「ストーリーを書きながら考える」という逸話がある天才ですから、刺激を受けてもどこまで参考になるかは疑問ですが。。
平々凡々な私は今日も地道に頑張ります。。。
さて、昨日は「税務調査の事前通知」について簡単にご説明させて頂きましたが、今日は「税務調査当日の流れ」についてご説明させて頂きます。
税務調査は基本的に、朝の10時から事前に取り決めた場所で行います。
会社の本店や店舗が多いです。
10時ジャストに税務調査官が来ますので、最初に名刺交換をします。
初日の午前中(10時~12時)は本格的な税務調査に入る前の予備調査となります。
社長や経理担当者から会社の業務内容や経理の流れ、資料の保管状況などを確認するための聞き取りタイムに充てられます。
この段階では、挨拶や会社の説明もありますので社長の同席は必須ですが、午後の本格的な資料調査は、経理担当者や顧問税理士がいれば、社長はお仕事をして頂いて構いません。
但し、連絡はいつでもつく様にしておいて下さい。
基本的に雑談なども交えながら会社の状況を確認しますので、調査が初めての方は「税務調査は恐ろしいもの」と構えていた分、拍子抜けするかもしれませんね。
調査官は意外とフレンドリーです。
公務員さんの中ではかなり礼儀正しいのではないでしょうか。
12時~13時までのお昼休憩を明けると、いよいよ本格的な税務調査の始まりです。
事前に準備を依頼された資料(総勘定元帳や領収書等)をチェックしていくことになります。
ここで売上や領収書の集計ミス、私的経費の混入、売上げの除外や架空経費の計上がないか等をチェックしていきます。
調査官が疑問に思う部分に付箋が貼られていくのですが、どんどん付箋の数が増えていくと私でも心配になります(笑)
個別の調査内容や注意事項については、次回以降で少しずつご説明する予定ですので、今回は割愛させて頂きます。
途中で質問や資料のお願いがあると思いますので、都度対応して下さい。
15時になったらお茶でも出して頂けると良いですね。
但し、高価なお菓子は調査官は食べませんので、簡単なお茶請け程度にしておいて下さい。
詳細は割愛しますが「国家公務員倫理法」との兼ね合いらしいです。
調査が1日の場合には、16時を目途に調査は終了することになります。
当初1日の予定が、もう1日お願いされるケースもあります。
調査が2日以上ある場合には、2日目は朝から資料調査が行われます。
最後に調査官より、今回の調査の指摘事項(指摘事項がない場合にはその旨)の連絡があり、不足資料なども打合せます。
不足資料は調査時に提示できなかった資料(発見できなかった資料)ですので、調査終了後速やかに税務署へ提出することになります。
必ずしも調査当日に全ての資料を提示する必要はないですが、なるべく後日提出とならないように整備をしておいて下さい。
指摘事項がある場合、納税者が納得すれば「修正申告書」を後日作成し提出します。
指摘事項がなければ税務署より「更正決定等をすべきと認められない旨の通知書」が届き調査終了です。
指摘事項がない場合には、次回調査までの間隔が、通常の3年程度から5年程度に引き上げられる場合が多いです。
調査官も効率的に調査を行う必要がありますので、問題がなかった会社は税務署の信頼を得て、調査の間隔が広くなる訳です。
税務調査があると「調査官は手ぶらでは帰らない」とよく言われますが、日ごろから適正な経理と資料整備を心がけていれば、調査は恐れる必要は全くありません。
調査の際にあたふたしない様、日ごろから適正な経理を意識して頂ければ幸いです。
以上、簡単ですが税務調査当日の流れについてご説明させて頂きました。
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