今回からは勘定科目別に必要資料や留意点についてご説明させて頂きます。
【現金や小口現金の取扱いについて】
税務調査の際には、会社や店舗の現金残高の確認が行われます。
小口現金出納帳を作成している場合には、調査日の出納帳残高と実際の現金残高を突合することになりますので、事前に照会をして一致しているかを確認して下さい。
店舗のレジ金も所定の金額(金種表があると良いです。)と差異が無いかを確認します。
会計上のレジ金は10万円だが、実際集計してみたら1千円多かった等がありますと、売上げの除外や集計ミスを疑われますので注意が必要です。
現金周りでは他にも、事務机の中やレジの中を事前に整理しておくことをお勧めします。
事務机の中等に現金などが入っていると、あらぬ疑いをかけられる可能性もあります。
余分な現金の他にも、不要なメモ用紙や印鑑等も整理しておきましょう!
机の中などは税務調査官が勝手に開くことはありません。
必ず調査対象者に依頼して開けてもらうことになります。
強制調査の場合は無理ですが、任意調査の場合には拒否することも不可能ではありません。
しかし円滑な調査のためには、こちらも極力協力する方が建設的ですので、前向きに応じましょう。
以上、現金周りの注意点をご案内させて頂きました。
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